男鹿半島から生まれた 詩・2
船木 倶子 Funaki Tomoko

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 立ちどまる

  

父の背は地吹雪でたちまち白く
その足跡
(くつあと)の半歩うしろにわたしがつづく
道の折れるあたりの吹きだまりで
きまってわたしは名前を呼ばれ
そうしてわたしを確かめた

あのころ一里の山道を
手さぐりだったがひと足ごとに
胸までの雪もかきわけられた

今 雪のない都会で夜どおし明るい道で
あこがれた細いヒールで
どうしてわたしは立ちどまるのか
行く手をさがしてしまうのか

   

                詩集「いのちが透ける」

父の愛した 

  

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