男鹿半島から生まれた 詩・3
船木 倶子 Funaki Tomoko

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 翁 草(おきなぐさ)

  

八望台の翁草を
ベランダにつれてきた
朽ち葉と砂と深鉢を
さがして植えた
消え入りそうになりながら一年がすぎ
みちがえるほどにりりしい若芽
やわらかな毛並は陽
(ひ)をかがやき
遅い目覚めのカフェいろに
花はひらいて

身体の芯を風がとおりぬけて吹く
花柱が銀の炎に燃えあがる

そうして五月はつかのま
日々の底に もうおちて

   

                詩集「いのちが透ける」

  

Photo by Yaeko ↑↓

注:現在、山野草の採取は禁じられております

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